こんにちは。新年度が始まり、ゴールデンウィークも過ぎて、おろしたての制服やスーツの学生さんや新社員の方も少しは慣れてきた季節となりました。何事にも意欲的で頑張ろうという決意みなぎるその姿に、見ているこちらまで元気をわけてもらえるような気持ちになりますね。
さて、本日ご紹介するのは、国道210号線、通称うきはバイパス沿いにある料理店「レストラン庄山」。筑後吉井地区の代名詞ともいえる白壁の古民家を思い起こさせる、どっしりとしたお屋敷風の店構えが特徴です。
このお店、実は入り口が2ヵ所あるのですが、道路に近い手前の入り口はテーブルに鍋物用こんろ機能が搭載されている豚しゃぶの提供スペースとなっています。
そして奥の入り口が、鍋を使わない定食などの提供スペース。ちなみに、2つのスペースの土間から行ける2階には、団体で利用できる座敷があります。
オーナーの庄山三成氏は養豚・養鶏牧場である「庄山農場」の経営者でもあり、先代から受け継いだ農場で肥育した食肉をハムやソーセージにして販売を始めたそうです。この自家製の加工食品が評判となり、ぜひ肉料理を食べて帰りたいというお客様のご要望に応えるかたちでレストランを経営されることになったのだとか。
メニュー表を拝見すると、豚しゃぶにとんかつ定食、みそ漬定食、香草焼き定食、生姜焼き定食、ホルモン定食、カツカレー、そしてカツ丼と、豚肉料理がずらり。ヘルシーな豆腐ハンバーグ定食や揚げ鶏のソースかけ定食もございますが、やはりオススメはこだわりの豚肉を使った料理です。
「耳納いっ一とん」「耳納あかぶた」など、うきは市自体が地域固有のブランド豚の生産に力を入れており、庄山農場ではデュロック種(赤豚)とバークシャー種(黒豚)を掛け合わせたオリジナル品種「千年豚」を生産。もちろん、「レストラン庄山」でもそのお肉が使われています。
こだわりの飼料とうきはの美味しい水で育てられた千年豚のお肉は、豚肉特有の臭みがほとんどなく、やわらかい肉質が特徴。オーナー庄山氏イチオシの「とんかつ定食」をいただいてみました。
ボリュームたっぷりの厚切りロースかつはやわらかくてとてもジューシー。サクサクの衣と相まって、かみしめるほどに心地よい食感と旨みがお口の中いっぱいに広がります。
とんかつ専用のソースはフルーティな旨みが感じられる「甘口」と、熟成された濃厚な味わいの中にほどよい辛みが感じられる「辛口」のふた味が用意されているため、ブレンドして自分好みの味を見つけるのもよいでしょう。
そして極めつけの逸品が、昆布だしにくぐらせ、ぽん酢をつけていただく「豚しゃぶ」。
最初は何もつけずにいただきましたが、やわらかくモチモチとしたお肉には甘みがあり、まさにお肉そのものが「旨い」と感じられます。「あまりの美味しさに二人前くらいぺろりと平らげてしまう」というオーナーの庄山氏のお言葉どおり、どんどんお箸が進みます。
お客様のご要望に応えるために、豚肉の生産からお店づくりにいたる細部にまでオーナーのこだわりが感じられるレストラン庄山。美味しい豚肉料理が食べたくなったら、ぜひこちらまで足を延ばしてみてはいかがでしょうか。